組長はつらいよ(改版)

いまどき「男はつらいよ」なんて言ったら、性差別だとしかられそうだが、まだ人気があるらしい。なんどかテレビでみたが、どうみても気ままにやっているようにしかみえない。人それぞれ、人には言えないつらいこともあるんだろうが、無粋者にはどこがつらいのかわからない。
懲役太郎さんのYouTubeをみていて、「男はつらいよ」の男より組長さんの方がつらいんじゃないかと思いだした。
「山口組は『反社』じゃない!? 山口組トップの行動」
https://www.youtube.com/watch?v=G7zWqBIobpc

参考
「ヤクザ呼ぶぞ!!!」
https://www.youtube.com/watch?v=hLWK7aDqHgc&t=612s
懲役太郎さんのYouTubeにはお世話になっている。知らない世界の話しで、そういうことだったのかと驚かされたことも一度や二度ではない。

今回のYouTubeは、なにも特別な話じゃない。巷の普通の人の「常識」に基づいた話で、YouTubeをご覧いただければわかる。お話されていることをざっと書きだせば下記になる。
「特定抗争指定暴力団山口組系組員による特殊詐欺の被害者三人が暴力団対策法に基づいて、組のトップ、六代目山口組組長に計約二六六〇万円の損害賠償を求めた。遅延損害金を加え計三二〇〇万円を支払う事で東京高裁で和解が成立した」
「特殊詐欺は、山口組の何次団体の誰かがしでかしたことで、トップや執行部は特殊詐欺を犯した組員の顔も知らなだろうし、話したこともないだろう。連絡先も知らなければ携帯とかLINEのアドレスなんか知ってるわけもない。六代目山口組、なになに会、なになに一家、なになに組員がやったことだが、その組員は破門あるいは絶縁処分になっていて、もう組員ではないだろう。東京地裁の一審で損害賠償を払うという判決が下されたが、納得がいかなかないと控訴して高裁までいったが、遅延金が加算されて三二〇〇万円になった」
「暴力団対策法は暴力団員が威力を利用した資金獲得行為で他人の生命、財産を損害した場合トップが賠償責任を負うと規定している。被害者側は関東地方の八十代男女。一審判決によると二〇一九年一月から十月の間に役所の職員などになりすました詐欺グループに現金やキャッシュカードをだまし取られ、それぞれ五〇〇万円から一五〇〇万円の被害に遭った」
「二〇二三年の十二月に一審東京地方裁判判決は暴対法に適応を認め、原告の請求通りの支払いを命じた。特殊詐欺をめぐり暴力団法に基づく山口組トップへの賠償命令は初めてだと言われているが、住吉会トップにはもっと高額の支払命令が下されたこともある」
「トップが責任を負うのは当たり前だと思うかもしれないが、これは暴力団に限ってのことで、たとえば、企業、警察、役所、政治家、末端の所員や党員が問題を起こしても、社長や自民党総裁は責任とらない。今回のパーティの裏金問題にしてもしかり」
「末端の顔も知らない人たちのやったことに対して損害賠償を支払っても、『反社』、反社会的勢力という規定はかわらない。でも法律に基づいてきちんと損害賠償までしていることからすれば、全然反社じゃないんじゃない?国の意向に従う優良な団体なんじゃないの?なんとか教会より全然ましじゃないか。某宗教団体とかよりも親切な会じゃない?』
「他の役所や公共機関、上場企業で末端の職員や社員が犯した罪についてもトップが責任をとるというようなことが流れの世の中なっていくんでしょうかね?」

トップが責任をとるというような社会になっていくとは思えないが、問題は別のところにある。暴力団やヤクザなんかより自民党の方がはるかに『反社』なんじゃないんか?それも非常に性質の悪い。自分たちの都合で勝手に法律をつくってるわけだから、自分たちが手にする裏金でも脱税でも利権でもなんでもありで、お咎めなんかあるわけがない。その『反社』の自民党をときちんとサポートする優秀な官僚もいるし、利権に絡んでか選挙でしっかり自民党の候補に投票する人たちもいる。これが世界に誇る?日本の民主主義ということなんだろう。反社と呼ばれるひとたちをかばう気はないけど、どうもなにかおかしいというのか、すっきりしない。

p.s.
下記のYouTubeをみると、自民党につづけて警察もいれておかなければ片手落ちということになりそうだ。武力を背景にした強制力をもたない政治権力はありえないという歴史的事実からすれば、警察だけでなく自衛隊もということになる。本来外に向いているはずの銃口が市民(国民)に向けられてきたのは歴史上のことではない。今でも毎日のように世界中で起きている。
「【旭川事件】ふざけんじゃねぇぞ警察!文句があるなら言ってこいよ」
https://www.youtube.com/watch?v=vaom8V6Tj34
「【なぜ?】警察とヤクザは対立するようになったのか、お話します」
https://www.youtube.com/watch?v=hkji2quG6Ik
2024/6/23 初稿
2024/8/5 改版