はみ出し駐在記

Mycommonsense(当サイト)と投稿サイト「ちきゅう座」に掲載されている「はみ出し駐在記」は週一のペースで連載したもので、Kindle本(アマゾンの電子書籍)の『はみ出し駐在記』の下書きに相当します。
連載中の思い違いや間違えを訂正するとともに、視点を再確認し、論点を整理してKindle本にまとめました。一見似たような内容に見えるものもありますが、大きく書き直したものも多いです。違いがある場合、Kindle本の『はみ出し駐在記』が正です。ご注意いただけますようお願いします。

『はみ出し駐在記』には社会人として最初の分水嶺を書きました。
『Mycommonsense ビジネス傭兵の常識―巷の常識/非常識』(2017年2月2日発売)に職業人としての総まとめを試みました。『はみ出し駐在記』と合わせてご一読をお願いします。

学園紛争のしっぽをつけたまま、しゃっちょこばってしか生きられない不器用なのが、煩わしいからと国外追放になった。勝手知ったる日本でもドジでトンマでおっちょこちょいが、なんの準備もなしで、ある日突然ニューヨーク支社に赴任した。赴任したその日から、見知らぬ土地でドタバタ喜劇が始まった。仕事の経験もなければ英語もろくに分からない。何もないのに好奇心だけは人一倍。見れるものなら見てやろうとどこでもここでも出て行った。起こるべくして起こったトラブルもあれば、そんなのありかとうのもある。その程度かと言われるかもしれないが、渦中にいた時は大騒ぎ。笑い話くらいにはなるかもしれない。外れた人材のはみ出し駐在記。昔の話、もう時効だろう。


とんでも駐在記

アメリカの産業用制御装置メーカの日本支社が日本の車載電装品メーカとの合弁会社になった。多種少量生産の業界と自動車メーカ向けの大量生産が常識の水と油のような二社。両社の戦略や目論みを持ち前の熱意でまとめた支社長がCNCの開発プロジェクトをしかけた。「熱意のないところから価値あるものは生まれない」というが、なんの能力もなしで始めた無謀なプロジェクト。三年に億の金をかけて頓挫した。面子もあれば思い入れもあって止めるに止められない。アメリカの事業部でやり直すことになった。三ヶ月もあれば終わると言われて、出かけてみれば一年経っても終わらない。誰もやりたくない、関わり合いたくないプロジェクトを一人で背負わされる羽目に陥った。それでも、はみ出し根性に変わりはなし、ただじゃ転ばない。

立て直し駐在記(仮題)

予定未定