TiKTok公聴会にみる失礼極まりない政治屋ども
英語のままで申し訳ないですが、下記urlからサイトに入って下さい。。簡単なやりとりですから、聞き取りに苦労されることもないでしょう。日本語の解説もあるから大まかな流れと雰囲気はご理解頂けると思います。https://www.youtube.com/shorts/s9kY1bAnfVU
上記のサイト以外にも、いくつものサイトが上院議員連中のおバカさ加減を伝えています。
https://www.tiktok.com/@malsk0123/video/7461470182486134023
CNNが「TikTokのCEOを厳しい質問攻め、米公聴会での初証言に見る5つのポイント」と題して公聴会の様子を伝えています。
https://www.cnn.co.jp/tech/35201688.html
記事は次の一節から始まっている。
「中国系動画共有アプリTikTokのショウ・チュウ最高経営責任者が23日、米連邦議会の公聴会で初めて証言し、国会議員らから厳しい質問攻めを受けた。議員らは同社による米国内のユーザーデータ保護の取り組みに極めて懐疑的なほか、同社と中国とのつながりにも懸念を抱いている」
懐疑的や懸念は分かるが公聴会で明らかになったのは、議員連中の驚くほどの知識(準備)不足と、中国ーひいては欧米以外の国々や人々を蔑視するー詰問に魅かれる情報弱者向けのパーフォーマンスでしかなかったようにみえる。
記事のキーとなる個所を書きうつしておく。
「多くの議員はチュウ氏の証言に耳を貸さず、同氏への不信感を口にして証言を遮る議員の姿も見られた」
「業務慣行で米ビッグテックとの違いなしと強調」
「チュウ氏はまた、TikTokが収集しているデータについて、テクノロジー業界に属する他の多くの企業も頻繁に収集している内容だと強調した」
「これまで複数の独立した調査研究が、チュウ氏の主張を裏付けている。2020年に米紙ワシントン・ポストがある調査機関と協力して調べたところ、TikTokは一般的なソーシャルメディアで流れる以上のデータを一切収集していないとみられることが分かった」
「ニュージャージー州選出のフランク・パローネ議員(民主党)は、『調査の結果、TikTokのアルゴリズムが10代の若者に勧める動画は精神的苦痛を感じさせ、悪化させる内容であることが分かっている。具体的には自殺や自傷行為、摂食障害を取り上げる動画だ』と指摘した」
「TikTokの広報担当者が公聴会後の声明でCNNに対し明かしたところによれば、チュウ氏は事前に答弁の準備をして公聴会に臨んでいたという。しかし実際の公聴会は政治的なスタンドプレーが幅を利かせ、本当の解決策がすでに実施されていることを確認するに至らなかったと、この担当者は指摘した」
ことは公聴会における上院議員の発言で、横丁のオヤジが酔っ払って話ではない。知識の欠如以上にあまりに礼を失した行為で公然侮辱罪で訴えられてもおかしくない。
最初にあげた日本語の解説がついたTikTokのサイトに出てくるTom Cottonとは何者なのか?気になってググってみた。
https://www.cotton.senate.gov/
「Senator Cotton from Arkansas」
https://en.wikipedia.org/wiki/Tom_Cotton
「Cotton was accepted to Harvard College after graduating from high school in 1995. At Harvard, he majored in government and was a member of the editorial board of The Harvard Crimson, often dissenting from the liberal majority」
アーカンソー州選出の上院議員で、ハーバード大学でmajored in government専攻した。学歴からみれば立派な議員さんということになる。
Majored in governmentと言われても工員崩れには分からない。ググってみたら下記がでてきた。
「A major in government is a degree that teaches students about the political systems, processes, and institutions that govern society」
機械翻訳したら、「政府専攻は、社会を統治する政治制度、プロセス、制度について学ぶ学位である」とでてきた。行政を学んだということだろうが、東アジアの人たちはみんな中国人とでも思っているのかもしれない。
WiFiがなんなのかインターネットがなんなのかも知らずに電話を盗聴してるのかと言うのがいるかと思えば、シンガポールがなんなのかすらわかっちゃない。どこにあるか?ヨーロッパなのか?と言いだすヤカラまで現れる始末。公聴会に来る前に、その程度のこと調べておけよと言いたくなるが、実はこれがアメリカ人の一般的な理解でしかない。なんせ半分以上の有権者が小学校卒業レベル以下の識字率。議員が人々の知的レベルをそのまま反映している。その知的レべルの人たちは、おバカな議員の質問に自身をみて納得(ときには喝采)する。似たようなことはドイツやフランスでも味わってきた。仕事で出会った多くの人たちが日本のイメージとして「フジヤマとゲイシャ」までで終わっているのに驚いたことは一度や二度ではない。
状況は全く違うが似たようなことー仕事で詰問される側にいたことがある。
「へとへとになって終わってみれば」
2020年1月31日
https://chikyuza.net/%e3%81%b8%e3%81%a8%e3%81%b8%e3%81%a8%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e7%b5%82%e3%82%8f%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%82%8c%e3%81%b0/
日本支社で始めた無謀なCNC(Computerized Numerical Controller)開発プロジェクト、何億の金をかけて三年以上ままごとのようなことをやって、結局できませんで終わった。そこで止めてしまえばいいものを、日本側の親会社の思惑に押し切られてクリーブランドの事業部がいやいや引き継がされた。
「三月(みつき)もあれば十分だろう、ちょっとクリーブランドに行ってこい」と言われてきてみれば、一年三ヶ月、体力の限界に挑むようなことになった。日本語のマニュアル作成を担当しただけだったのに、気がついたら開発の責任を押し付けられていた。
開発プロジェクトには、合弁相手のアメリカの会社の技術を盗もうという日本側の親会社の魂胆が隠れていた。日本株式会社の一翼をになう超優良企業が、時は明治でもなければ、戦後の復興期でもない八十年代の中ごろなっても、物まね根性がぬけきれない。渦中にいたときには気がつかなかったが、恥を知れと気がついたときには、足抜けしようのないところまで入り込んでいた。
たかが一年三ヶ月でしかないのに、帰国したら日本支社の経営陣がすっかり入れ替わっていた。雇ってくれた社長は解任され、アメリカからの駐在員はアドバイザーという肩書きでラインからはずされていた。経営が自動車部品しか作ったことのない日本の親会社からの出向者にとって変わられていた。スパークプラグやオルタネータぐらいしか分からない役員に制御の「せ」の字から始めて製品の説明を繰り返した。一時代前の現役とでも言えばいいのか、偉そうな格好をと腐心しているだけの寂しい人たちだった。
自動車部品の大量生産という単調な世界から出てきた人たちで、仕事を通して得た知識しかない。今までとは違う世界の、想像したこともなかったことを勉強しなければならない立場に置かれたことに気がつかない。人に説明しろという前に、最低限の知識ぐらい、たとえ付け刃でもという常識すら持ち合わせていなかった。
言い草が笑えない。「CNCは家庭の主婦が使うものではない」
そこまではいい、その先が最低限の知識の欠如を物語っている。
「であれば、CNCの取扱説明書はA4の二三ページで十分なはずである」
何を寝ぼけたことを、スパークプラグじゃない。四人で一年近くかけて、四千ページを超えるマニュアルを作ってきた者に対する 戯言。話にならない。刈谷の本社に帰って、勉強して出直してこいと怒鳴りたかった。
渦中にいた時は無我夢中で走り続けざるを得なかったが、振り返ってみればバカなことをしてきたとしか思えない。あんたらがつくったトラブルをこっちに押しつけておいて……。しなくてもいい経験だが、したくてもなかなかできない経験をさせてもらった。所詮傭兵稼業、最後はオレの知ったこっちゃない。あとは勝手にしろって……。
2025/2/16