大学?

信頼のおける口コミのような情報を得られないものでも、Web上の情報のお陰で、たとえ情報の信頼性の保証はないにしても、それなりに(あくまでもそれなりにだが)評価?できるようになった。寡聞にして聞いたことがない大学であったとしてもWebで検索すれば日本の大学だけでなく、世界中の大学に関する情報が得られる。
うろ覚えで申し訳ないが、確かちょっと前の英Economist誌が中国の大学卒業者のレベルに触れていた。“エンジニアリングを学んで卒業してきた若者のエンジニアリングに関する能力について、米国の大学の卒業生と同じようなレベルにいるのは10%程度しかいない”というような内容だったと記憶している。
2012年8月末の朝日新聞朝刊に大学生の五人に一人は就職が決まらず、就職浪人という記事があった。
最近“エフラン”という言葉を初めて聞いた。何を意味しているのか想像もできなかった。聞いてみたら、大学のランキングで難関校から“A”ランク、“B”ランク、と続いて”F”ランク=“F”番目のランクにカテゴリされる大学群を示しているとのこと。Webで”エフラン“と入れれば出てくると言われ、入れてみた。
あるはあるは、fラン大学に関するサイトがいくらでもある。あるサイトでは大学名がストレートにリストアップされている。“絶対に受験してはいけない極悪大学”トップ10とそれぞれの大学の何が問題かを書いたリストもある。 ブログになるのだろうが、これから受験という高校生の質問やそれに対して回答している在校生?“fラン通”?同士が驚くほど真面目に、しばし自嘲気味に意見交換しているサイトも多い。
自嘲気味の書き込みを読めば、書いた人の偏りはあるだろうが内容はしっかりしていてガセではないとしか思えない。読めば読むほど、個人的には自嘲気味で飾らない口調に妙な親近感を覚える。なぜかMBAを必要以上に気にしてキャリアだとかスキルだとか言ってる輩よりもよほどいい。MBAもキャリアも一緒に飲みに行きたかないが、fランサイトに集まっている人達とは飲みに行って話をお聞きしたい。お聞きする価値のある話があると思う。
Fランと一言でまとめて呼んではいるが、大学も学部も、そこで学んでいる?学生もさまざまだと思う。飼いならされたエリート校ではお目にかかれない、通俗的な評価は低くても偏って飛び抜けた人材もいるだとうと期待がある。期待がある一方で、もし、企業の採用担当の立場にいたら、fラン卒業生を面接する機会はほとんどないと思うし、実際なかった。準備は怠らないレベルの学校のせいだろうが、誰に聞いてもどこかで聞いた判で押したような受け答えにうんざりさせられた。欠陥があるが、この若者になら賭けてみようかという経験はできなかった。
勝手な思いの一般論になるが、Webでfランに関する記載を見たら、フツーの会社も人もその大学の学生を雇おうとはしないだろう。企業によっては、このどこかに魅力を感じるところもあるのだろうが、
<下記リストはWeb上の記載のコピー>
★絶対に受験してはいけない極悪大学★
1位 中部大学(学生が暴走族だらけ・キャンパスでも火事騒動・万引き・関係者がネット上で悪質な荒らし行為)
2位 帝京大学(学生がDVDを40回以上万引き・帰省先で落書きしまくって逮捕)
3位 名古屋学院大学(ジャスコでこの大学の学生がオムツを穿いて大暴れ)
4位 東大阪大学(学生がリンチ殺人犯・教授が小学生に強制わいせつ)
5位 大阪経済法科大学(悪徳経営・北朝鮮の植民地・創設者がソープ経営)
6位 平成国際大学(理事長の悪徳経営で文科省からの助成金と県からの補助金がカット・大幅に定員割れしてるので廃校はもう秒読み)
7位 奥羽大学(歯学部の悪評で文学部が閉鎖・大学ごと消えるのも時間の問題)
8位 名古屋商科大学(教授が痴漢行為で3度目の逮捕・この事件が起きる前から地元での評判は最悪・附属高校は既に閉校されている)
9位 常盤大学(学部長が女子高生の前で自分のSEX行為ビデオを放映)←しかもこの変態学部長はクビになっていない
10位 北陸大学(不人気すぎて受験生が集まらないため「一般入試廃止」を検討中)

Fランの大学生は日本の大学生のどのくらいの割合を占めるのか調べる気もしないが、“大学生の五人に一人が就職できずいる。”と新聞が社会問題として取り上げるまえに、大学と呼べる、あるいは呼ぶべきものなのかを先に検討した方がいいような気がする。Economistが中国の大学でエンジニアリングを学んだ学生のレベルに触れたが、日本の大学の学生のレベルを評価したら、どのような評価になるのだろう。流石、日本の高等教育という評価になるとは期待はしていないが、